腰が痛くなる原因はいくつもありますが、朝目が覚めた時に腰が重だるいや痛いなどの腰痛の場合は寝具(マットレス)が関係していることがあります。
フカフカの柔らかい布団で寝ると気持ちはいいですが、柔らか過ぎる寝具(マットレス)を使っていると寝ている時に身体が沈み込み腰に負担がかかります。
そのような寝具を使われている方は朝起きた時に腰が『重だるい』や『なんとなく違和感がある』といった症状を起こしやすくなります。
朝起きた時に常にそのような症状がある方は、1度寝具の見直しを検討してみることをおすすめします。
それでは就寝時に柔らかすぎるマットレスが身体にどの様に負担を掛けているのかについて説明したいと思います。
柔らかすぎる寝具(マットレス)は腰痛の原因に
ふかふかの柔らかいベットに横になると気持ちはいいですが、翌朝目覚めると腰が痛くなったという経験をしたことはありませんか?
実際に私自身も以前は腰痛持ちでしたのでホテルなどで柔らかいベットで寝ると、必ずといっていいほど翌朝には腰が痛くてベットから起き上がれなくなっていました。
柔らかい寝具などは一見すると身体にとって良さそうなイメージですが、実は体が沈み込むほど柔らかい寝具は身体にとってデメリットばかりです。
しかしなぜ柔らかいマットレスなどで寝ると腰が痛くなるのかを説明する前に、先ずは寝ている時の身体の状態がどの様になっているか説明をしたいと思います。
柔らかい寝具で寝ると常に腰に負担がかかる
個人差もありますが仰向けで寝ている時に「頭部に約8%」「胸部に33%」「腰部に44%」「足に15%」の体重が分散されると言われています。
なので寝ている時には常に腰部には自分の体重の約半分の負担がかかっているということになります。
例えば70kgの男性が寝ている場合、腰周辺には約30kgほどの重さがかかるということになります。
腰周辺にこんなにも重さがかかるということは、腰周辺は沈み込み常に腰を曲げた状態で寝ていることになります。
また腰が曲がったままの状態で寝返りなどもせずそのまま寝ていたら、そりゃ腰が痛くなるのは当たり前のことですよね。
この様な姿勢で寝ていると腰だけでなく肩や首などにも影響を与え、ストレートネック予備軍になり肩こりや首凝りといった症状も引き起こしてしまいます。
柔らかすぎる寝具は寝返りがしずらく腰を痛めやすい
また柔らかい寝具(マットレス)は寝ている時に寝返りがしずらく、長時間同じ姿勢で寝ることになるので余計に腰に負担をかけてしまいます。
本来寝ている時に寝返りは20~30回程度うつのが理想だと言われていますが、身体が沈み込むような柔らかい寝具(マットレス)を使っていると寝返りをうつ際にも力を入れなくてはねがえりが打てません。
ないので自然と寝返りの回数が少なくなってきます。
寝返りには寝ている最中に身体の歪みを整える大事な役割があり、何時間も同じ姿勢でいることを防ぐ役割もあります。
寝返りの回数が減少するということは、それだけで身体に負担をかけているということになります。
また柔らかい寝具で寝ていると身体が寝具に沈み込みやすくなるので、寝返りをうつ際に身体に力を入れるので目が覚めやすくなり質の低い睡眠になりがちになります。
質の低い睡眠を続けていると、身体の疲れが取れないなどといった状態も続きます。
せっかく身体の疲れを取るための睡眠なのに柔らかすぎる寝具を使っているばかりに、身体を余計に疲れさせ疲労を溜めるための睡眠になってしまいます。
ソファーの上で寝てしまうと肩や腰が痛くなりますよね
柔らかい寝具で寝ると腰へ負担をかけるといったのが分かりずらいという方は、ソファーの上で寝るのを想像してみてください。
私も以前はよくやってしまっていましたが、疲れて帰ってきて柔らかいソファーの上で横になるとついつい寝てしまうことがありますよね。
しかし大抵は目を覚ますと腰や首が固まってしまい、身体のあちこちが痛くなります。
柔らかす過ぎる場所で寝ることで首や腰などは変な態勢で寝てしまい、身体を動かそうにも動かせれないのでこの様にあちこちが痛くなるのです。
これが先ほどもからお伝えしている柔らかい寝具の上で寝るのと同じこと状態だということになります。
柔らかすぎる寝具が如何に腰へ負担をかけているのかご理解できたでしょうか?
硬すぎる寝具(マットレス)も腰への負担をかけている
先ほどの柔らかすぎる寝具同様に、実は硬すぎる寝具で寝ていても腰には負担がかかります。
例えば硬すぎる寝具と言うのは「寝具の厚みがない物」などがあげられます。
少し極端なお話になりますが、床などの上で直に寝ていると腰などが痛くなりますよね。
これは寝ている場所が硬すぎることで身体の接点に負担がかかり、痛みを感じることで筋肉が硬くなるので腰などが痛くなります。
ですので柔らかすぎる寝具や硬すぎる寝具などを使っているといくら腰の筋肉をほぐしても、寝ている間に腰に負担がかかりいつまで経っても腰が楽にならないという状況になるのです。
寿命が過ぎた寝具は腰痛の原因に
柔らかすぎる寝具や硬すぎる寝具が腰痛の原因になりますが、それと同じく長年使い古した寝具を使っているのも腰痛を引き起こしやすくなります。
一般的に寝具の寿命は5~7年程度と言われています。
それ以上長く使われている場合には、寝具を新品に入れ替えるのをおすすめしています。
頻繁に寝具(マットレス)を買い替えるという方は少ないですが、長年使っているとマットレスはある特定の場所(常に腰の位置)に「ヘタリ」ができ身体が沈み込みやすくなります。
マットレスがヘタっている状態で使っていると身体が沈み込んでしまうので、柔らかすぎる寝具を使っているのと同じ状態になります。
腰痛持ちの方でマットレスなどもう何年も買い替えていないという方は、寝具の買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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マットレスがヘタっているのかを判断する方法
自分が使っているマットレスがヘタっているかどうかを確認するには、1回頭と足を逆に寝てみると分かりやすいかと思います。
この状況で寝てみてなんとなく違和感があるというなら、それは今までヘタったマットレスで寝ていたということになります。
また常に朝起きた時にいつも同じ場所に身体が来ているという場合もマットレスがヘタっているかも知れません。
マットレスがヘタってくるとそのヘタリに身体が沈むのいつも同じ場所で目が覚めるという方もマットレスがヘタっているかも知れません。
腰痛の予防が期待できる寝具を選ぶポイントなどについては腰痛予防に最適な高反発タイプの寝具で詳しく解説しています。
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