肩こりや腰痛など予防する為には、ストレッチは非常に効果的です。
しかしどこでも簡単に出来るストレッチですが、きちんとストレッチを行うポイントを押さえて行わなければ効果は半減します。
またストレッチには目的にあったストレッチを行う必要があり、目的に合ってないストレッチをしていてもストレッチの効果を得ることはできません。
ここではストレッチの種類と「○○の場合」など目的にあったストレッチの方法について解説させていただきます。
ストレッチを行うメリットについて
ストレッチを日々行うことで、身体に色々なメリットがあります。
肩こりや腰痛などを予防する為に行うストレッチや、スポーツをする前に怪我防止の為に行うストレッチなどがあります。
また子どもの頃に行う夏休み中のラジオ体操もストレッチに分類され、何処でも簡単に出来るストレッチは身体にとって本当にメリットばかりです。
しかし簡単に出来るストレッチですが、実は目的ごとに行うストレッチの種類は変わってきます。
肩こりや腰痛予防のために行うストレッチは、筋肉をゆっくり伸ばすストレッチ『スタティック・ストレッチ』が最適です。
また運動時のケガ防止やパフォーマンスアップのために行うストレッチは、『バリスティック・ストレッチ』を行うようにしましょう。
この様に目的別に行うストレッチは違うので、自分の目的に合ったストレッチをするよう心がけましょうね。
それでは『スタティック・ストレッチ』や『バリスティック・ストレッチ』についてもう少し詳しく解説させていただきます。
筋肉をゆっくり伸ばす「スタティックストレッチ」
「スタティックストレッチ」は筋肉をゆっくり伸ばしながら行うストレッチです。
肩こりや腰痛予防などに最適なストレッチになります。
ご自宅などで「足をのばして前屈」したり「両手を頭の上で組んで背伸びをする」等がこのスタティックストレッチと呼ばれているものです。
スタティックストレッチは、反動や勢いをつけずに自分で伸ばしたい部分をピンポイントで伸ばし、痛みを感じる手前でその姿勢をキープするという簡単なストレッチです。
ご自身で痛みを感じる手前でやめるのであまり危険ではなく、誰もが簡単に安全に行えるストレッチなのでストレッチの王道と呼ばれています。
「スタティックストレッチ」は1970年代にボブ・アンダーソンという方が考案したストレッチと言われており、50年以上も前に考案されたストレッチです。
反動を使って筋肉を伸ばす「バリスティックストレッチ」
「バリスティックストレッチ」は運動時のケガ防止やパフォーマンスアップのために行うウォーミングアップ法です。
反動や勢いをつけて筋肉や腱・靭帯を伸ばすストレッチになります。
身近に行っているラジオ体操などにもこのバリスティックストレッチの要素は取り入られているメニューなどもありますよね。
「スタティックストレッチ」は筋肉をゆっくり伸ばすので筋出力が低下すると言われていおり、スポーツを行う前には筋出力を極力下げない為にもこの「バリスティックストレッチ」を行います。
反動を使って筋肉を伸ばすので最大限筋肉を伸ばすことが出来るようになりますが、無理に伸ばし過ぎると軽めの筋断裂などを引き起こし翌日に筋肉痛のような痛みを伴うことがあります。
また中高年の方が運動をする前にこの「バリスティックストレッチ」を行うと、アキレス腱を切ったり腿裏の肉離れを起こしたりする場合があるので無理は禁物です。
ダイナミックストレッチ
人間の身体の動きで、ある筋肉を収縮させるとその筋肉の反対の筋肉は緩みます。
例えば腕の力こぶを作ると反対側(二の腕と呼ばれている部分/三頭筋)の筋肉が緩みます。
これは相反性神経支配という特性で、この特性を用いたストレッチがダイナミック・ストレッチです。
最近では多くのプロスポーツの分野で応用され、練習前にリズミカルにもも上げをしながら歩いている風景がこれにあたります。
パートナーストレッチ
自分一人で行うストレッチはセルフストレッチで、二人一組になって行うストレッチがパートナーストレッチです。
セルフストレッチの場合、自分で伸ばそうとしている部位を伸ばす時どうしても他の筋肉に力が入ります。
しかしパートナーストレッチの場合には補助者が伸ばしてくれるので、ストレッチされている方は全身の筋肉をリラックスさせることが出来ます。
一人で行うセルフストレッチよりも効果も高いのでパートナーがいる場合には是非パートナーストレッチをするようにしてみてください。
効果的にストレッチを行うには目的にあったストレッチをするように
ストレッチといっても目的ごとに行うストレッチは変わってきます。
肩こりや腰痛予防に最適なのが筋肉をゆっくり伸ばしながら行う「スタティックストレッチ」で、スポーツ前に行うなら反動を使って行う「バリスティックストレッチ」や相反性神経支配の特性をいかした「ダイナミックストレッチ」になります。
今までストレッチなどをしてもあまり効果が出ないかったという方は、ひょっとしたらストレッチの種類が間違っていたかも知れません。
またストレッチはどの筋肉を伸ばすのかしっかりと理解した上で行わなければ効果が半減してしまします。
ストレッチはポイントを押させて行いましょうでもお伝えしていますが、どこの筋肉を伸ばしていいるのか認識しながら行うようにしてください。