整体院を営んでいると肩こりなどの症状でご来店される方は30代以降の方が大半でしたが、ここ最近では「自分の子どもが肩こりが酷いので」ということで施術をすることが増えました。
以前に比べ生活環境が変化したことで小中学生でも肩こりの症状を訴える子どもが増えましたが、子どもの頃から肩こりなどの症状がある場合しっかりとその原因を理解しておく必要があります。
小中学生の頃から肩こりなどの症状があるというお子さんは、大人になる頃にはストレートネックになってしまう恐れがあります。
ストレートネックなどになると慢性的な肩こりや頭痛などの症状に悩まされるので、日頃から肩こりなどにならない様に予防をすることをおすすめします。
それでは子どもの肩こりが増えた原因と予防について詳しく解説させていただきます。
小中学生の子どもが肩こりになる原因
小中学生の子どもの筋肉は大人などに比べると、柔軟性があり血行もよい性質があります。
なので一般的な肩こりの原因となる筋肉の「凝り」は起こりにくい特徴があります。
しかしここ最近では肩こりになりずらい小中学生のお子さんでも肩こりの症状を訴えるようになりました。
小中学生の子どもでも肩こりなどの症状を訴えるようになった要因には、普段の生活習慣の変化が大いに関係していることが挙げられます。
例えば「遊び方」や「学び方」など、ひと昔前に比べると大いに変化しているのが肩こりの原因です。
子どもの頃から「スマホ」などの使い過ぎで肩こりを訴える子供が増えた
子どもの肩こりが急増した要因の1つに、スマホや携帯ゲーム機で遊ぶことが多くなったということが挙げられます。
恥ずかしながらもう既に40代後半になる私の幼少期には「ゲームウォッチ」という携帯ゲーム機しかこの世には存在しませんでした。
「ゲームウォッチ」って聞いてそんなゲーム機があったよなぁって思った方は私と同年代かと思いますが、今の様にそれほど携帯ゲーム機などで遊ぶ機会も無くもっぱら外で遊ぶことが多かった時代です。
また内閣府の発表(青少年のインターネット利用環境実態調査)によれば2018年度で小学生のスマホ保有率はなんと45.9%という調査結果で、なんと小学生の2人に1人はスマホを持っている時代です。※ちなみに中学生になると約8割の子どもがスマホを持っているという調査結果だったようです。
またスマホ保有率の増加と共にスマホ利用時間も年々増加しており、小学生でも1日平均1時間58分、中学生が2時間44分、高校生が3時間37分とネット依存が騒がれるほど利用時間が増加しています。
総務省 青少年のインターネット利用環境実態調査より
今のご時世スマホを見るなとは言い難いところもございますが、それほど多くの時間でスマホの画面をのぞき込んでいればいくら筋肉が柔らかい子供でも肩こりを訴えるのも当たり前ですよね。
スマホを覗き込んでいる時の姿勢は首に負担をかける
長時間スマホ画面をのぞき込んでいるとなぜ肩こりになるのかイマイチ分からない方の為に説明しておきます。
上の画像を見てみてください。
女性がスマホの画面をのぞき込んでいる時の写真です。
大抵スマホを持つ高さは大体胸の位置より若干高い位置になります。
これは実際に自分でスマホの画面を覗いてみるとお分かりになりますが、大体スマホの位置ってこのくらいで操作される方が多いかと思います。
しかしこの姿勢って横から見てみると首は前に突き出し、まんま「猫背」そのものの姿勢ですよね。
この様な姿勢のまま長時間同じ姿勢をとっていると、約5~6kgもある重たい頭を支えている首の筋肉には負担がかかり首や肩が凝ってしまうのは当たり前のことです。
日常的に座り方が悪いと肩こりになる
スマホなどの画面を覗き込む姿勢にも肩こりになる原因がありますが、その他の原因として普段の座り方が悪いせいで肩こりになってしまうことがあります。
首(胸鎖乳突筋&僧帽筋)のストレッチで姿勢を改善!これで肩こりも楽になるでも説明していますが、最近では椅子に座る際に浅く腰をかけ背もたれに寄り掛かる様な姿勢で座る方を多く見かけます。
この座り方も首が前に突き出しますので、首や肩の筋肉に負担がかかり肩こりを引き起こします。
子どもが普段から椅子に座る時に浅く腰を掛けて座っているなら、まずは椅子に深く座るよう正しい座り方を教えてあげることが大事です。
子どもの肩こりを予防
子どもが肩こりになる原因は主に普段の生活習慣によるものが多いですが、これら悪い生活習慣を見直すことで子供の肩こりはある程度予防することが出来ます。
それではどの様なことに注意をすれば子供の肩こりを予防できるのかお話させていただきます。
子どものスマホやゲーム時の姿勢をチェックしてあげる
今どきのお子さんに「スマホを見るな」や「ゲームをするな」って言うのは難しいことです。
ですのでスマホを見ている時やゲームをしている時など背中を丸めていたらマメに注意をして姿勢を正してあげることが大事です。
たったこれだけでも常に姿勢を意識するようになるので、子どものが肩こりになるのを予防することが出来ます。
また何時間もスマホやゲームをすることはあまり良いことでは無いって誰もが分かっていることです。
しかしついつい夢中になり過ぎて長時間スマホなどの画面を見ていることがあるかとおもいますが、出来ることならば30分に1度はスマホやゲームなどの画面から目を離して首や背中を伸ばしたり肩甲骨辺りを動かしてあげることが大事になります。
首や肩甲骨周辺のストレッチはコチラで説明していますので是非ご覧になり実践してみてください
子ども肩こりを予防するには勉強時の姿勢もマメにチェックをする
先ほどのスマホやゲーム時と同様に勉強している時の子どもの姿勢にも十分注意が必要です。
勉強に集中するあまり段々と背中は丸まり「猫背」などの姿勢になりがちです。
なので勉強をしている最中でもお子さんの姿勢がどうなっているのか大人がチェックしてあげることが大事です。
また最近では学習机を使って勉強をする子供が減ってきているように感じられますが、学習机の高さや椅子の高さも年齢が上がるにつれ最適な高さに調整してあげることが大事です。
学習机の高さが買った当時のままってご家庭は必ず机の高さと椅子の高さの調整を忘れずに!
床に座る習慣があるお子さんにはフレックスクッションがおすすめです
子どもの頃は学習机で勉強をしているのが当たり前の時代もありましたが、最近ではリビングなどの床に座って勉強をしているというお子さんも増えました。
リビング学習は学力が上がるなどと話題になり、最近では多くのご家庭でも実践されているようです。
そしてこのリビング学習の際に椅子やテーブルを利用されているなら必要が無いですが、床に座って勉強をするお子さんがいるご家庭なら是非使ってもらいたいグッズがございます。
それがフレックスクッションです。
フレックスクッションは床などに直接座る際に骨盤が後ろに倒れてしまうことを防ぐので、背中が丸まりずらくなり長時間正しい姿勢で座ってられるのリビングで勉強をしているお子さんがいるご家庭は是非使ってみてください。
子どもの肩こりを予防するには大人が見守ることが大事です
子供の肩こりを予防する方法として何点かお話させていただきましたが、全てにおいて子供が悪い姿勢になるのを大人が見守ってあげるということが大事になります。
また先ほどご紹介した以外でも普段からお子さんが悪い姿勢でいたなら、大人がちゃんと注意してあげることで子供の肩こりなどは防ぐことは可能になります。
小さい頃より良い姿勢でいる習慣が身に付いた子供は大人になっても綺麗な姿勢でいる方が多く、子どもの頃より猫背などの姿勢の方は大人になってから姿勢を正すにも一苦労なので出来ることなら子供のころより良い姿勢の習慣を身に付けてさせてあげてください。
また子供が良い姿勢を保てれない原因の1つに骨盤が後傾していることで挙げられます。
その様な場合はいくら注意しても良い姿勢を長時間保つことが出来ない場合もあるので、その様な場合にはカイロプラクティック院などで骨盤を正常な状態へ戻すことが必要になります。