身体の柔らかさ(柔軟性)を知るバロメーターによく用いられるのが、この前屈する動作ですが、この前屈がとても苦手(出来ない)人って意外に多いですよね。
また、最近の子供もこの前屈が苦手だという子が急増しています。
それではなぜ前屈が苦手(出来ない)なのでしょうか?
前屈が苦手(出来ない)人の原因
ひと昔前までは前屈が苦手(出来ない)な人は、脹脛(ふくらはぎ)や腿裏(ももうら)の筋肉の柔軟性が低下しているからだと言われていました。
しかし実際には前屈が苦手(出来ない)な人の場合、この脹脛や腿裏の柔軟性低下以外にも原因が隠されている場合があります。
もちろん脹脛(ふくらはぎ)や腿(もも)の後の筋肉が硬いと前屈は出来ませんが、この隠された原因のせいで脹脛(ふくらはぎ)や腿(もも)の筋肉が硬くなりやすくなります。
前屈が出来ないからと言って、一生懸命に脹脛(ふくらはぎ)や腿(もも)の筋肉のストレッチをし筋肉が柔らかくなったとしても、この隠された原因を取り除かなければ直ぐにまた筋肉は硬くなり前屈が出来なくなります。
その隠された原因とは、実は骨盤の傾き方が関係しています。
骨盤とは通常ゆるやかな前傾をしておりますが、この前屈が苦手(出来ない)な方の骨盤は普通の人より後傾している場合が多いのです。
また骨盤が後傾している人は前屈をした際に腰が痛いなどの症状を起こしやすい傾向があります。
骨盤が後傾すると前屈が苦手(出来ない)になる
前屈が苦手(出来ない)な人は骨盤が後傾している方が多いと言いましたが、なぜ骨盤が後傾することにより前屈が苦手(出来なく)になるのでしょうか?
前屈の仕組みは生体力学的なお話になるので少し小難しいお話になるのですが、前屈をしようとすると先ず1番最初に動くのが股関節などが動きます。
そして次に腰の骨(腰椎)が動き出し、前屈の動作を完了させます。もちろん股関節と腰椎以外の関節も動きますが、ここではあえて簡単に説明させていただきますね。
ですので一般的には前屈をする際には腰の骨(腰椎)だけを曲げていると勘違いをされる方が多いですが、実は前屈をする際には先ずは股関節が動いているということになります。
スポンサーリンク
前屈の際には股関節の可動域は約70度程度しか動かない
そして前屈をする際に股関節は約70度程度曲がることが出来、更に腰椎(腰の骨)は各々8度程度前方へ曲がります。
この計算でいくと腰椎は全部で5個あるので腰の骨だけで約40度の前傾姿勢を作ることができるということになります。
ですので股関節と腰椎の可動域が合わさり前屈をした際に床などに手が付くぐらいに身体を曲げることが出来るようになるのです。
スポンサーリンク
骨盤が後傾することで股関節の可動域が減少し前屈が出来なくなる
しかし骨盤が後傾している方というのは、普段から股関節が前方に屈曲しており本来70度曲げれるはずの可動域が減少いたします。
また腰椎も同じように普段から後湾(後に曲がっている状態)している為、40度曲げれるはずの可動域が減少し前屈するということが出来なくなります。※上記の右側のイラストを見ると腰の骨(腰椎)が後湾しているのが分かるかと思います。
なので骨盤が後傾してい方は、前屈が苦手(出来ない)な方が多いのです。
ですから、前屈を出来るようにと一生懸命ストレッチしても骨盤が後傾している方は、まずは骨盤の歪みを取るストレッチ(後傾を改善するストレッチ)をしてか脹脛(脹脛)や腿(もも)の裏側のストレッチをしましょう。
しかし、最初の方で骨盤が後傾することにより脹脛(ふくらはぎ)や腿(もも)の裏側が硬くなると言ったのを覚えていますか?
少しこのことが気になったと言う方は骨盤が後傾することによりもも裏(下腿)の筋肉が硬くなるを是非読んでみてください
骨盤が後傾することによりもも裏(下腿)の筋肉が硬くなる
前屈が苦手だとかあまり出来ない人の多くは、腿裏(ハムストリングス)やふくらはぎ(腓腹筋)の筋肉の柔軟性が低下していることが見受けられます。 年齢的な問題でも腿裏やふくらはぎの筋肉の柔軟性が低下しますが ...
続きを見る
骨盤の後継を改善し前屈が出来るようにしてくれるアイテム
骨盤が後傾することにより前屈が苦手だと言う方って、身体が硬いから普段からストレッチをするのも苦手意識がありストレッチをあまりしないという方が多いのではないでしょうか?
そこで骨盤が後傾している方で前屈運動が苦手だという方でも前屈が出来るようになるアイテムがございます。
それが「フレックスクッション」です。
「フレックスクッション」はお相撲さんが股割をする際に土俵の俵にお尻をのせてストレッチをすることより開発された商品で、強制的に骨盤を前傾させてくれるので前屈が苦手な方でも前屈が出来るようになるという商品です。
このフレックスクッションの表面はザラザラしておりお尻を乗せても滑りにくく、身体が硬くて前屈が苦手だと言う方でも前屈ができるようになります。
またメーカーの実験結果でもフレックスクッションを使った際には、骨盤が約20度・股関節が約15度アップし内転筋や大腿二頭筋のストレッチがしやすくなると結果が出ているとのことです。
そして各スポーツジムやスポーツ選手などの間でも利用されているので、本気で身体が硬くて前屈が出来ないという方は是非使ってみるのをおすすめします。
メモ
フレックスクッションの代替品としてバスタオルなどを重ねてお尻の下に敷いてストレッチをする方法もございますが、フレックスクッションの斜めになった傾斜が微妙に骨盤を前傾させてくれるのでバスタオルなどはあくまで代替品という位置付けかと思います。
また骨盤が後傾していると猫背などの姿勢になりやすくなります。
猫背改善! 骨盤を「たてる」ってどういう意味なの?でもお話していますが、猫背を改善するには骨盤の向きがとても大事になります。
そして骨盤が後傾していると腰痛などにもなり易くなるので、普段から腰が痛いという方は骨盤の歪みを整えるのをおすすめ致します。
旭川市で慢性的な腰痛でお悩みの方はお気軽に旭川市の整体院ヨシダカイロプラクティックにご相談を
-
参考旭川市で腰痛のことなら|旭川市の整体院ヨシダカイロプラクティック
旭川市内に限らず旭川近郊の方で腰痛などで日々辛い症状でお困りなら、旭川市の整体院ヨシダカイロプラクティックにご相談ください。 当整体院での腰痛の施術は痛みの原因となる箇所の筋肉をほぐし、各関節の可動域 ...
続きを見る