スポーツ系の部活動や社会人になっても趣味などでスポーツをされている方の中には、日頃からハードなトレーニングをされている方も多いかと思います。
しかしハードなトレーニングばかりを行っていると、特定の部位に負担がかかりケガなどに繋がる恐れもございます。
特にまだ身体が出来上がっていない小中高生の子どもの場合、特に練習のし過ぎなどでスポーツ障害を引き起こしやすくなります。
学生の場合スポーツ障害を引き起こしケガをし練習を休まなくてはいけなくなると、レギュラーを外されたりするのでどうしても無理をしケガを押し隠しがちになります。
しかしケガを隠して練習をすると余計にケガは酷くなり、完治するまで時間がかかり更に練習などを休まなくてはいけなくなります。
そうならない為にスポーツ障害を起こしケガをした時などは、しっかりと休養をしケガを完治してから練習を行うようにしましょう。
また練習のし過ぎにより起こるスポーツ障害は、自ら身体のケアを行うことである程度ケガを予防することが可能になります。
そこでスポーツ障害が起こる原因と予防について説明をしたいと思います。
スポーツ障害を起こす原因について
スポーツ系の部活動や競技を行われている方の多くは「試合に勝ちたい」や「良いタイムを出したい」から自ら厳しいトレーニングをされているかと思います。
しかし練習のオーバーワークにより身体の一定の部位に負担がかかりケガをし、「試合に出れない」や「選考会に出れない」といった不本意な結果になることが多々あります。
これら練習のし過ぎにより身体のある一定の箇所に疲労が溜まりケガをしてしまうことをスポーツ障害と呼びますが、スポーツ外傷と違いスポーツ障害によるケガなどは未然に防ぐことが可能です。
練習のし過ぎや身体の使い方が悪いとスポーツ障害(怪我)を起こしやすい
身体の成長過程にある小中高生に起こりやすく、練習のし過ぎである一定の部位に負担がかかることで起こりやすくなります。
また身体の使い方が悪いことでも特定の箇所に負担がかかりスポーツ障害などを引き起こします。
例えば脛などに痛みが出るシンスプリントは、走り込みのし過ぎや足の筋力不足などが原因だと言われています。
また野球肘やテニス肘などはある特定の動作を行うことにより、ある一定の箇所(肘の外側や内側)に負担がかかり過ぎることで起こる症状です。
スポーツ障害とスポーツ外傷の違い
スポーツ活動をされているとどうしてもケガは付き物ですが、スポーツ中に起こるケガには【スポーツ障害】と【スポーツ外傷】とに分類されます。
スポーツ外傷は練習のし過ぎなどによりある一定の箇所に負担がかかりその部位に痛みが起こるケガのことです。
例えば野球肘やテニス肘などがスポーツ障害と呼ばれるケガになります。
一方で足首の捻挫や骨折など身体に急激な力が加わったケガのことをスポーツ外傷と呼びます。
スポーツ障害とスポーツ外傷について詳しくはスポーツ障害とスポーツ外傷の違いについてにて詳しく説明しています。
スポーツ障害の代表的な症例
スポーツ障害には色々な症状があります
スポーツ障害の症例
- 疲労骨折
- 野球肘
- テニス肘
- シンスプリント
- ジャンパーズニー
例えば【疲労骨折】もスポーツ障害の代表的な症例です。
骨折と聞くと人とぶつかり合うようなコンタクトスポーツで起こるイメージがありますが、日々の疲労が蓄積され常に同じ骨に力が加わり続けることでも骨は骨折してしまいます。
またなんとなく腰が痛い時などは腰の骨(棘突起)が分離する【腰椎分離症(又はすべり症)】なども骨折の部類にあたります。
そして陸上競技をしている方ならなんとなく足が痛いなぁーって時には、脛の骨や足の骨に疲労骨折を起こしていることがあります。
そしてよく耳にするスポーツ障害で多いのが、野球選手の野球肘やテニスプレーヤーのテニス肘ですね。
これら症状は別名で野球肘は肘の内側に損傷がでる症状で、投げる動作が多い野球選手がなりやすいから「野球肘」という別名が付いています。
またテニス肘は野球肘とは逆に外側に損傷が起きた時につけらる名称です。
それとバレーやバスケット選手に多いのがジャンパーズニー(ジャンパー膝)、ランニングをする方であればアキレス腱炎や足底腱膜炎なども代表的な症例です。
スポーツ障害を予防する|練習と休息のバランスが大事
スポーツ障害は練習のし過ぎ(オーバーワーク)が主な原因ですが、スポーツ競技をされている方は「試合で勝ちたい」や「良い結果を出す」といった目的がありどうしても練習をし過ぎる傾向があります。
最近では学生などの部活動でも休息日を設けることが当たり前になり、スポーツ障害を少しでも予防しようとする試みがされています。
また身体に疲労が溜まり切った状態で練習をすると、捻挫などスポーツ外傷を起こしやすくなります。
ですのでスポーツをされている方で「よい結果を残したい」と思っているなら、しっかりと休息日を設け身体の疲労を抜くことが大事です。
また休息日だからといってゴロゴロしているのでは無く、ちゃんと筋肉群の疲労をとる為にもストレッチや筋膜リリースなどで疲労回復を促すことが大事です。
最近では自分で筋膜をリリースすることがマッサージガンや筋膜ローラー などもあるので、自宅でも簡単に身体のケアをすることが出来るのでおすすめですよ
身体の修復にはどのくらい時間が必要なのか
ハードな練習をすることで身体にはより多くの負担がかかり、筋肉などは微小な損傷を起こし以前よりも強靭な身体を作ろうとします。
この筋肉が壊れ修復する過程のことを超回復と呼ばれていますが、一般的に身体を修復するのにかかる時間は48~72時間と言われています。
なので本来であれば休息日は一日では無く二日程度必要なのですが、そこまで休息日を設けている方は少ないですよね。
そこで身体の疲労が溜まらない様にするためには、日ごとに練習の強弱をつけ疲労が溜まらない様にする工夫も必要かと思います。
身体の疲労を回復するには食べるモノが大事
スポーツ障害を極力起こさないようにする為には、まずは十分な休養も立派な練習だということをしっかりと認識しなくてはいけません。
私も試合が近くなれば練習をせずにはいられなくなり、逆に試合前に休むと不安が募ります。
しかし休養をしないで試合に臨む場合と休養をして試合に臨む場合では、試合でのパフォーマンスの違いがハッキリと現れます。
またしっかりと身体を休ませることで怪我の予防にも役立ちますので、しっかりと休息日を設けるようにしてください。
それとただ身体を休ませれば良いのかと思う方もいるかと思いますが、休息日にはしっかりとした食事をするこが大事です。
身体の疲労をとり身体を修復するには、身体にちゃんとした栄養を取らなくてはいけません。
管理栄養士などにしっかりと献立をたててもらえれば1番良いのかも知れませんが、一般的に身近に管理栄養士がいることなんて少ないことです。
なので最低限のルールとし『休息日にはジャンクフードは食べない』など、バランスの良い食事を心掛けるようにしてください。
またスポーツ障害を少しでも起こさない為にもスポーツ障害を予防する方法などについてはスポーツ障害を予防しようで解説しています。