よく運動した2日後くらいに筋肉痛になると「もう歳を取った証拠だね」と言いますが、実際には筋肉痛の遅れは年齢と直接関係は無いらしいです。
私自身も50代に片足を突っ込んだ歳になり、身体を動かした翌々日くらいに筋肉痛が遅れてる現れます。
歳と遅れてくる筋肉痛とは関係性が無いのなら、なぜ筋肉痛が遅れてくるか知りたいですよね。
そこでなぜ歳をとると筋肉痛が遅れて現れるのでしょうか?
歳をとることで筋肉痛が遅れる現る原因について説明をしたいと思います。
筋肉痛が起こるメカニズム
こんなに医学が発達した現在でも今だ筋肉痛のハッキリとしたメカニズムは解明されていません。
ちなみに今現在のところ、次の3つのことが筋肉痛なる要因だということは判明しています。
こんな方におすすめ
- 筋肉内に疲労物質が蓄積され筋肉痛を起こす
- 筋断裂が原因で炎症し筋肉痛を起こす
- ダメージを修復する際に筋肉痛が起こる
筋肉痛の原因は上記の3つと考えれらています。
それでは1つづつ説明していきますね。
筋肉内に疲労物質が蓄積されて筋肉痛を引き起こす
激しい運動をするほど身体(筋肉)には高負荷がかかります。
そして高負荷が続けば続くほど筋肉内には疲労物質(乳酸など)が溜まって、疲労物質が筋肉に痛みを発生させると言われています。
乳酸などの疲労物質は運動中にも分泌され筋肉内に徐々に溜まりだします。
すると筋肉のキャパシティーを超えた疲労物質は運動直後に筋肉痛を引き起こします。
これが即時性筋肉痛と呼ばれる筋肉痛の種類です。
私自身も試合直後には身体を動かすことが出来ないほどの筋肉痛になりますが、歳を取るにつれこの症状が頻繁に起こる様になってきました。
年齢と共に徐々に筋肉のキャパシティーの低下が起こっている証拠ですよね・・・
しかしこの『即時性筋肉痛』の場合には疲労物質は徐々に分解されるので、後日には回復することが多くそう長くは続かない筋肉痛と言われています。
ですので運動後の何日かあとにくる筋肉痛の場合には、この疲労物質は原因とは考えづらいかと思います。
筋断裂により炎症がおこり筋肉痛が引き起こされる
筋トレなどを行う際には筋肥大を目的としているので、筋肉に高負荷な刺激を加えますよね。
筋肉に高負荷な刺激を加えることにより筋肉はダメージを負い、ダメージを負った筋肉は炎症などを起こすことによって痛みが発生します。
ですのでこの筋肉へのダメージの際の炎症も何日か後の筋肉痛とも関係が無いかと思われます。
ダメージを負った筋肉が修復する際に起こる筋肉痛
疲労物質が溜まる際やダメージを負った際の炎症の場合には直ぐに筋肉に痛みを発生させるので、2~3日後にでる筋肉痛とは無関係かと思われます。
しかしこの3つ目にお話するのが2~3日後にでる筋肉痛に関係しているお話になります。
先ほど筋肉に高負荷を刺激を加えることにより筋肉は損傷を起こすと言いましたが、損傷した筋肉は元の状態へと自分で修復する働きがございます。
この筋肉を修復する際にも炎症を引き起こしますが、その際に痛み物質のセロトニン、ヒスタミン、ブラジキニン、プロスタグランジンなどが分泌されます。
そしてこの痛み物質が分泌されることにより筋肉に痛みを伴います。
ですので運動してから何日か後に現れる筋肉痛の原因は、この筋肉を修復する際に分泌される成分が影響を及ぼしているということになります。
筋肉痛が遅れてくるのは年齢のせいでは無かった
筋肉痛が遅れて出るのはよく『歳をとった証拠』と言われていましたが、実は何日か後に出る筋肉痛は筋肉が修復していることがこれでお分かりになったかと思います。
しかしなぜ歳を取ると何日か後に筋肉痛が出やすくなるのでしょうか
その答えは、年齢を重ねることにより普段の活動レベルが下がり身体のパフォーマンスの低下が起こっているからです。
若い時ならそれほど高負荷では無いと思っていた運動でも年を取ることで身体能力は低下しており、以前であれば大丈夫なレベルの運動でも筋肉の損傷を起こしそれにより修復作業が行われ筋肉痛になるからです。
また歳を取ることで普段運動などもしなくなると基礎体力自体落ち、以前であればその日の内に筋肉痛になる様なレベルの運動をする前に体力が持たないのでそこまで激しい運動が出来なくなったから即時性筋肉痛は起こらず2~3日後に筋肉痛が起こると考えられます。
20代でも時間差で筋肉痛になる方はいます
そしてもう1つ時間差で現れる筋肉痛は歳のせいではないというお話しをさせていただきます。
例えば最近の若い方の中には全然運動をする習慣がない方も増えてきていますが、その様な20代くらいの若い方でも体力の低下が見受けられるので少し運動をするだけでも2~3日後に筋肉痛になる方は増えてきています。
なので如何に普段から身体を動かすのが大事だということがお分かりになるのでは無いでしょうかね。
ですから歳をとったとしても普段から身体を動かす習慣がある方は多少の事でも筋肉痛になりずらいですが、歳をとるにつれ普段の運動量は極端に減り自分では身体に負荷のかかる運動とは思っていない程度の負荷の場合でも2~3日後には筋肉痛になるのです。
つまり、筋肉痛と年齢による遅れは直接関係がなく、いかに普段から身体を動かす習慣があり身体を使っているかによります。
また若い時に運動をする習慣が無く40代や50代になってからでも運動をすることで身体のパフォーマンスは上がりますので、若々しい中高年を目指し普段から運動をする習慣を身に付けましょうね。
参考筋トレは40代・50代から始めても効果はあります
この数年でジムなどで身体を鍛える人が増えてきていますよね。 当整体院へ訪れる方の中にも、健康のためということで身体を鍛えているという人は多くいます。 健康のためジムなどで身体を鍛えることはとても大事な ...
続きを見る