旭川市の整体院「ヨシダカイロプラクティック」です。
つい先日に股関節の付け根に痛みを訴えている方がご来院されました。
1回目の施術だけでもかなり痛みが軽減されたとのことでしたが、再発防止のためにご自宅で出来る股関節の付け根の痛みに対する予防を行ってもらった結果ほぼ痛みがなくなったと報告をいただけました。
そこで今現在「股関節の付け根が痛い方」でも痛みの軽減が図れる方法についてお話させていただきます。
股関節の付け根が痛む原因とは
股関節の付け根が痛む原因には様々なことが関係しているので「股関節痛の原因はこれです!!」って一概には言えないのですが、足の付けにある筋肉(外旋筋群)が硬くなり大転子(足の骨)のアライメント(位置や方向)が正常でなくなることで股関節を圧迫し痛むってことが原因として挙げられます。
当院へ「股関節が痛い」という理由でお越しになられる方の多くは、この外旋筋群を調整するこで痛みなどが軽減しています。
この股関節の付け根の痛みについては言葉だけでは分かりずらいかと思うので図解を用いてもう少し詳しく説明致しますね。
股関節痛を引き起こす原因「外旋筋群」が硬く短くなるから
先ずは「外旋筋群ってどこの筋肉なの?」ってお話になりますが、外旋筋群とはお尻を後ろから見て骨盤と足の付け根を結ぶ筋肉のことです。
この外旋筋群は字のごとく足を外旋する際に働く筋肉たちのことを指します。
そして普段から骨盤が倒れた状態で生活していると、この外旋筋群などは常に収縮している状態になる為に短く硬くなりやすくなります。
外旋筋群が短く硬くなることで大転子は後方へ引き寄せられ、外旋し骨の先端(骨頭)は前方に押し出さるような状態になります。
すると骨頭は股関節などを圧迫するため結果的に痛みが出やすくなります。
ちなみにこの骨盤が後ろ側に倒れている状態(姿勢)のことを「スエーバック(sway back)」といい、最近ではこのスエーバックの方が増えてきています。
骨盤が後傾するスエーバック(sway back)とは
最近ではこの骨盤が後ろ側に倒れる(後傾)する「スエーバック(sway back)」の方が増えてきていますが、この増えた要因には主に筋力不足や普段の椅子の座り方などが影響していると言われております。
この骨盤が後傾するスエ―バックについてはまた別に説明いたしますが、この様の骨盤が後傾することが原因で股関節の付け根の痛みなどを引き起こしていることが多いです。
また骨盤が後傾することにより腰椎(腰の骨)は後湾するので、背骨が真っ直ぐの状態(平背)になりやすくなります。
股関節の付け根の痛みを軽減する方法とは
股関節の付け根の痛みが起こる原因が分かれば、その原因に対して改善していけば痛みを和らげることが出来ます。
足(大転子)が外旋することで股関節を圧迫しているのなら、足(大転子)に外旋が起こらない様にすれば股関節の圧迫は無くなり付け根の痛みが和らぐということになりますよね。
そこで足(大転子)を外旋させている筋肉(外旋筋群)をほぐす方法の説明になります。
外旋筋群をほぐす方法はとっても簡単です
寝たまま出来る外旋筋群をほぐすマッサージ
外旋筋群をほぐすマッサージですが自分の手を使ってグリグリ押せばいいのですが、それをやるには手に力を入れずらいし直ぐに手が痛くなったりしてしまいます。
そこで簡単に出来るようにするための方法です。
それでは先ずはこの外旋筋群をほぐす際に用意していただきたい物がございます。
必要なモノ
- テニスボール
そうです手で押す代わりとなるテニスボールをご用意していただきたいのです。
テニスボールが無いという方は自分の手で握りこぶしを作っておこなってもいいですが、床の上などで行うと手が痛くなるので出来ればテニスボールなどをご用意して行うようにしてください。
それでは股関節の足の付け根の痛みを改善するために外旋筋群をほぐす方法を説明します
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ここでは左足の付け根が痛いと仮定し、左側の外旋筋群をほぐしていきます。
先ずは仰向けに寝て膝をたてます。
そして大転子が外旋する原因になっている外旋筋群の下にテニスボールなどを入れます。※テニスボールがない方は自分の握りこぶしを外旋筋の下に入れます。
そして立てている膝を外側に倒していきます。
1度倒したら元の膝をたてた状態に戻ります。
先ずはこれを10回程度行いましょう。
今度は足を伸ばし先ほど同様に外旋筋の下にテニスボールを入れます。
そして次に足首を外側に倒してまた元に戻ります。
これも先ほど同様に10回程度行います。
膝を立てて行うのと足を伸ばして行うを1セットとし、1日で10セットほど行うようにしてください
これで股関節の付け根の痛みが軽減されるという方は、ここの外旋筋群が股関節の付け根の痛みの原因を作っているということになるので継続して行うようにしてください。
ここの筋肉をほぐしても股関節の付け根の痛みが軽減されないという方は、また別の箇所に原因が隠れている場合がございます。
特に産後から股関節の付け根が痛みだしたという方は骨盤の歪みなども関係しているの、産後に足の付け根が痛みだした方は妊娠後期や出産後に足の付け根が痛くなる恥骨痛(股関節痛)の原因とはをご覧いただければ原因について説明しています。
外旋筋群が分からない方のために
この股関節の付け根に痛みが出る方向けのマッサージ法ですが、しっかりと外旋筋群に対してマッサージを行わないと意味がございません。
私たちの様に整体業をされている方や医療関係者の方であれば外旋筋って直ぐに触ることが出来ますが、一般の方にとっては外旋筋を探すには一苦労かと思います。
そこで外旋筋を探し当てる際のポイントを説明致しますね。
先ずは普通に立ってみて腿の側面を上から下の方へずらいしていくと、コリっとした硬い骨を触ることが出来るかと思います。
これは外旋筋が付いている大転子の先端にあたります。
そしてこの大転子から骨盤の方へ斜めちょい上10~15㎝程度のところが外旋筋になります。
股関節などは1回くらいマッサージをしても直ぐには痛みはとれません。
1~2週間を目処に続けられると効果が期待できますので、あきらめず継続してマッサージを行うようにしてください。